tana_ash's diary

プログラミングや電子工作など。やってみたこと、わかったことをまとめておく場所。

Sabayon Linux 10をインストールしてみる

Sabayonはどうだろう

私は最近、PCにインストールするLinuxディストリに迷っていました。
Archには一度はチャレンジしたものの設定が難しく断念、他のディストリも微妙だと思っていました。
そこである日、Sabayon Linuxについて調べてみたらこれがなかなか良さそうで。
早速LiveDVDを焼きました。
SabayonはGentooベースということですが、簡単にインストールでき、パッケージもバイナリになっています。
デフォルトのフォントはあまり綺麗ではなく、IMEがデフォルトでは入っていないことを除けば日本語も使えます。
今回は64bitのGNOME版をインストールしました。

ミラーの設定

パッケージのダウンロードを速くするため、最適なミラーサーバーを選びます。
Sabayonでは自動的に設定するコマンドがありました。
En:Entropy - Sabayon Wiki
このページに書かれているように

sudo equo repo mirrorsort sabayon-weekly

というコマンドを使いました。

インストール

Ubuntuなどのディストリと同じようにGUIのインストーラが使えます。
今回はWindowsとのデュアルブートを行うため、GRUBはディスク全体ではなくパーティションにインストールすることにしました。(これが後に混乱を招く)
インストールの手順は一般的な方法です。ただし、パーティションの設定が終わり「/dev/sdaにブートローダーをインストールする」といったような表示が出てきたところでインストール先を選択すれば、GRUBをパーティションの中にインストールすることができます。
ネットワークが接続されていない状況でもインストールすることができました。

ネットワークドライバ

今回インストールしたPCに搭載されているネットワークチップはAtherosの「AR8161」というチップで、標準では認識されませんでした。
これを使うためには、「alx」というドライバが必要になります。
しかし今回は幸い、USB接続の無線LANアダプタが接続しただけで認識されたため、それを使ってAR8161のドライバを用意します。
まずパッケージを最新版にしておき、念のためカーネルのソースの「Sabayon Sources」というパッケージをインストールしておきます。
パッケージのインストールには「Rigo Application Browser」というツールを使います。デスクトップにあるオレンジ色で矢印の描かれたアイコンです。
検索欄に「sabayon sources」と入力すれば検索結果が出てくるはずなので、それをインストールします。
次に、
alx | The Linux Foundation
このページからcompat-wireless-2012-05-10-p.tar.bz2をダウンロードし、展開します。
そしてページに書かれている通りに

./scripts/driver-select alx
make
sudo make install

でコンパイル、インストールします。
modprobe alxとすればネットワークに接続できます。

Cinnamon

GNOME 3に慣れないので、Windowsなどに似た操作方法のCinnamonというデスクトップ環境をインストールします。
これもRigo Application Browserでcinnamonと検索すれば一発で出てきます。
特にトラブルもなく使えます。

mikutter

Twitterは私の命綱。Twitterクライアントのmikutterをインストールします。
まずはRuby 1.9.3とRuby Gtk2、Ruby Pango、Rcairo、Httpclientをインストールしました。
そしてmikutterをダウンロードし展開、起動しました。
しかしこれではエラーが出てしまい起動できません。gtk2を読み込むあたりでPangoやCairoなどに関係がありそうなエラーです。
パッケージファイルを解凍して中身を調べたり、他ディストリのrcairoのパッケージのファイルリストと比較したりして対処法を決めました。
/usr/lib64/ruby/gems/1.9.1/gems/cairo-1.12.2/lib/ の中にあるディレクトリ「cairo」とファイル「cairo.rb」のシンボリックリンク
/usr/lib64/ruby/site_ruby/1.9.1/ の中に貼り、
ファイル「cairo.so」は/usr/lib64/ruby/site_ruby/1.9.1/x86_64-linux/ というディレクトリの中にシンボリックリンクを貼りました。
これでmikutterが起動します。

EasyBCDというツールを使い、WindowsのブートローダーからGRUBを起動、そこからLinuxを起動するという手順でのデュアルブートを行う予定でした。
しかし、GRUBがNo such partitionとエラーを出してしまい、grub rescueになってしまいます。
そして
GRUB rescueで九死に一生を得た had a narrow escape from death thanks for GRUB rescue - くだらぬみちくさにっき ---- To waste one’s time on the road might be good, I think.
ここを参考に
現在はここから復旧用のコマンドを使い起動しています。
しかし今のところこの問題は解決できていません。